こんにちは、ソーイチローです。
過去には、キャリアの一発目は大手企業に入るのがいいよとか、大手企業の福利厚生パねえとか言ってきた反面、転職活動を着々と進めていた状況にアンビバレンスを感じていた方もいらっしゃるのではないかと思っていました。
今日は、僕が大手企業を辞めることを決意するに至った理由を書いていきたいなと。
決定的に嫌いになったわけではないんです。でも、今後のキャリアパスと中長期的な給与面を考えた時に、リスクを感じてしまったというのが正しいです。
元々、30歳前後での転職検討は決めていた
僕の勤め先は、東証一部の製造業です。
全世界で20,000人以上の社員がいます。
同期は250人弱いて、大半はエンジニア(理系院卒)でした。
実は既に半分以上が会社を去ってしまっています…起業した人、同業に移った人、アニ○イトの店長になった人、寿退社…要因は様々です。
僕自身も入社の時点で定年まで勤め上げる可能性は半々くらいかなと思っており、一般的にキャリアの節目と言われる30歳で、移るにしろ残るにしろ、一度転職活動に取り組んでみるのはありだなと思っていました。
きっかけは人事異動
昨年秋に人事異動の対象となりました。
それまでの分野から全く異なる分野への異動。業務は変わらず法人営業でしたが、30歳にもなって社内の人間関係ほぼほぼリセット(関わる人が全然違うので)、これまでの業務知識が全く役に立たない、とどめに異動先の分野には興味のカケラもないという非常にストレスフルな状況になりました。
会社側の建前は、これまでと異なる分野を経験させて成長させるということでしたが、当事者からするとたまったものではありません。
入社年度は僕より浅いですが、その分野では既に数年経験を積んでいる人間より業務ができないわけです。これ、結構凄いフラストレーションになりました。
おまけにそれで評価を下げられたのではたまったものではありません。手前味噌ですが前の部署では主戦力で頑張っていただけに。
陰鬱としていた中、僕の中に天使(悪魔?)が舞い降りました。そしてこう囁いたのです。
「どうせ人間関係作り直し、業務知識習得し直しなら、この会社じゃなくてよくね?」
現職の良くない点が目につくように
で、転職活動を始めてからというもの、これまで恐らく見て見ぬふりをしていたであろう、現職のダメな点がどんどん目につくようになりました。
というか、外の世界を知ったからこそ、比較対照ができるようになり、現職のマイナス面に気付くようになったと思っています。
多くの日本企業で共通する点なのかもしれません。
圧倒的スピード感のなさ
承認フロー多すぎ。客先へ文書を出すのに何人承認を得なければならないのか。大した内容でもないというのに、他にやることないのかよ。
曖昧な業務分担
営業とはいえ、品質問題では矢面に立ち、工場と納期や生産数の調整を行い、むしろそちらの方に不毛な労力と時間を掛けることになっていました。営業としてのスキルを伸ばすことは、叶わぬ状態でした。
無駄に社内調整ばかりうまくなってしまった…。
既存事業頼りの売上比率
新しいことにチャレンジするんだと言う割には、過去7年間まともに実績をあげるようになった新規事業はほとんどなし。そして先細りが見えてきている既存事業…。
いびつな年齢ピラミッド
大量のバブル入社組と、氷河期時代の採用控えで年齢ピラミッドが既に崩壊しています。あと10年経ってバブル組が定年を迎えると、明らかなリソース不足が発生しますが、新卒採用は増やさず、かといって中途を積極的に補強しているわけでもなく。若年層の業務負担が今後凄まじくなっていくことが火を見るよりも明らかです。
上層部の事なかれ主義
年齢ピラミッドとも関連しますが、今管理職…特に部長職以上を務めている世代からは、自分たちがいる間さえ会社がもってくれれば良いという考えが見て取れます。
リスクのある新規事業に思い切って打って出ないのも、その辺りが関係しているのであろうと邪推しています。
上がらない株価
そりゃあ、僕が入社した時(2013年)に比べれば上がってはいますが、日経平均、同業他社と同等の上がり具合かと言われると、答えは残念ながらノーです。
平均を上回らないボーナス
よく夏冬の大手企業平均賞与が報道で流れますが、僕の入社以来、弊社はそれを一度も上回ったことがありません。割とこの会社は賞与ありきの給与体系ですので、非常にがっかりです。社内の飲み会に行けば、聞かされるのは昔の金払いが良かった時代の話ばかり…。
そして僕は転職に至った
つらつらと書いてきましたが、結局のところ、転職のリスクの方が残り続けるリスクよりも軽いという合理的判断のもと、僕は転職を行う決断に至りました。
今の状態だと、10年はこの会社はもつと思います。過去の遺産もありますし。でも、20年後は正直怪しいと思っています。SHARPや東芝みたくなるのも割とありえる話だと…。
先述の人事異動がなければもう少し後になっていたかもしれませんが、仕方ないですね。こういう運命だったのでしょう。
ただ、古巣が潰れることは僕としても気分が悪いので、そちらで引き続き頑張る方には、ぜひ革新的な新規事業を立ち上げて、僕の判断が間違っていたと言わせるくらいの結果を残してほしいです。
ちなみに僕の今の勤め先ですが、転職して落ち着いた当たりでネタバレしたいと思います。その時はもうちょっと詳しく書いてみたいですね。
それでは以上です。ありがとうございました。
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